キャビアの豆知識

Caviar's Knowledge
01

天使の輪

チョウザメから取り出したばかりのキャビアには、天使の輪があります。 これは産卵寸前の卵に見られる「動物極」と「植物極」の境界線です。この線はキャビアの熟成が進むにつれて薄れくる新鮮さのバロメーターです。

02

新鮮なキャビアは黒くない

動物や植物に個体差がある様にキャビアにも色の違いがあります。グレーに近い卵、モスグリーンや黒っぽい卵と其々に特有の色合いをもっています。
しかし、どのキャビアも熟成が進むにつれ一様に表面の透明さが無くなり、黒ずんできます。 また、冷凍したキャビアは、冷凍段階で細胞が壊れ黒く変色します。 キャビア=黒いというイメージは、冷凍されたり保存の為の加工がされたりしたキャビアが多く流通しているからなのです。

03

パストライズって何?

パストライズとは低温殺菌(約60°C)の事です。
輸入キャビアの多くは、保存期間を長くする為、パストライズ処理されています。フレッシュキャビアが、採卵から約3週間程度しか保存できないのに対して、パストライズされたキャビアは、1年近く保存可能になります。
また、パストライズされたキャビアは、フレッシュキャビアの持つ口どけの良いクリーミーな食感を失い、プチっとした食感になります。

04

マロソル
(MALOSSOL)

マロソル(MALOSSOL)とは、ロシア語で「極薄塩」の意味です。ロシアでも欧州でも、キャビアの産地では、薄塩で加工されたキャビアがマロソル (MALOSSOL)と表記され高級品として珍重されています。卵本来のおいしさを愉しむキャビアは、極薄塩で加工されたモノである事は世界標準なのです。

05

一生に1回だけ

キャビアの持つ奥深い旨味は、10年以上の長い時間を掛けて体内で育まれた卵である事が理由です。またキャビアは、卵巣ごと摘出される為、一度採卵されたチョウザメは2度と抱卵する事が出来ません。他に類を見ない長時間かけての成熟と一生に一度だけの採卵、これがキャビアのおいしさと希少性の理由です。

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キャビアの美容効果

キャビアには、肌の調子を整え保湿効果や抗酸化作用を持つ各種ビタミン、アンチエイジングに効果があるオメガ3系脂肪酸、肌や髪の紫外線ダメージを回復し 肌や髪の水分を保つ各種アミノ酸、浸透力を高めるミネラルなどが多く含まれています。
自然界には、食べると効果を発揮しても肌に塗ると効果が無いものも多く存在しますが、キャビアは肌との親和性が高い事から、食べても直接肌に塗っても効果を発揮する数少ないモノの1つです。